調達の目的および背景
当社は、2022年6月に、事業活動における温室効果ガス(GHG)排出量を2050年度までにネットゼロ(実質ゼロ)にする「2050年カーボンニュートラル宣言」を発表し、同時に、6つのマテリアリティ(優先的に取り組むべき重要課題)を特定しました。
こうした中長期的な目標・課題に取り組むべく、2024年4月より、2027年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画「New Challenge 2026」(NC2026)を推進しています。
NC2026の中では、6つのマテリアリティに対処する「サステナビリティ戦略」として「事業活動におけるカーボンニュートラルの達成」「事業を通じた地球環境への貢献」等を掲げており、具体的な目標として「2027年3月期にGHG排出量(スコープ1、2)を2023年3月期比25%削減」や「環境関連ビジネスの売上高1,000億円達成」などを目指しています。
また、「財務戦略」の一つとして、「サステナビリティ・ファイナンスを含めた資金調達手段の多様化」を掲げています。
グリーンファイナンス・フレームワーク
グリーンボンドの発行にあたり、グリーンボンド原則2021(ICMA)等に準拠したグリーンファイナンス・フレームワークを策定しており、原則等に適合している旨のセカンドオピニオンをR&Iより取得しています。
第1回グリーンローン概要
契約締結日 | 2024年7月25日 |
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貸付人 | 日本生命保険相互会社 |
借入金額 | 10億円 |
借入期間 | 10年間 |
資金使途 | 東京本社ビルの新築(建替え)資金に充当 |
期待される環境改善効果 | CASBEE認証*1における最上位のSランク及びBELS認証*2における最上位のレベル6を取得予定であり、温室効果ガス(GHG)排出量削減効果が期待される |
- *1 建物の環境性能を総合的に評価、格付する手法。国土交通省の主導の下、財団法人建築環境・省エネルギー機構(IBEC)を中心に開発が行われており、4~5段階で評価するもの
- *2 新築・既存の建築物において、省エネ性能を第三者評価機関が認定する制度であり、5~7段階で評価するもの
第1回グリーンボンド概要
名称 | 稲畑産業株式会社 第4回無担保社債(社債間限定同順位特約付)(グリーンボンド) |
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発行年限 | 5年6ヶ月 |
発行総額 | 75億円 |
利率 | 1.354% |
発行日 | 2024年12月19日 |
償還期限 | 2030年6月19日 |
資金使途 |
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取得格付 | A -(株式会社格付投資情報センター) |
主幹事証券会社 | 野村證券株式会社、みずほ証券株式会社、SMBC日興証券株式会社、三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 |
ストラクチャリング・エージェント | 野村證券株式会社 |