2018年10月25日

お知らせ

生分解性バイオマス樹脂の加工販売を開始へ


 稲畑産業株式会社は、バイオプラスチック原料メーカーのBiologiQ社(本社:米国アイダホ州)が開発した生分解性バイオマス樹脂であるNuPlastiQのコンパウンド加工およびコンパウンド品の販売を開始します。

 NuPlastiQは、ジャガイモ加工工場の廃棄物から取り出したデンプンが主原料の熱可塑性樹脂であり、他の樹脂とのコンパウンドにより、フィルム、シート、ボトルなどに加工できます。
 NuPlastiQは、他の樹脂との相溶性が高く、PE、PP、PS、ABSなどの石油由来樹脂からPLAなどの植物由来樹脂に至るまで様々な樹脂とのコンパウンドが可能です。またフィルムの強度を上げる特性があり、PEフィルムにブレンドすると強度が大幅に向上することから、30%のダウンゲージに成功した事例もあります。リサイクル性にも優れ、複数回のリサイクル後も性能が保持されることが確認されています。
 生分解性に関して、BiologiQ社は「NuPlastiQは、生分解性樹脂の生分解速度を速め、海中での分解も促進することができるとともに、非生分解性樹脂にも生分解性を付与することが確認されており、新規用途の開発が期待されている」としています。

 当社の樹脂コンパウンド事業であるIKPCグループのタイ工場を利用し、来春、商業生産開始を計画しております。国内外で、NuPlastiQコンパウンド品の販売を通し、バイオプラスチック市場への参入を進めてまいります。

 海洋プラ問題が注目される中、環境問題への対応の一環としてNuPlastiQの加工および販売に取り組んでまいります。

関連リンク:
合成樹脂第二本部
BiologiQ, Inc.

お問い合わせ先:
稲畑産業株式会社 合成樹脂第二本部 フィルム・機能材部
担当:江川
Email: egawa.motoi@inabata.com
Tel:+81-50-3684-4052


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