代表取締役社長 稲畑 勝太郎

投資家の皆さまへ

 株主・投資家の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 当社グループは、2021年3月期を最終年度とする4カ年の中期経営計画「New Challenge 2020」(略称NC2020)を推進してまいりました。
 2021年3月期の連結ベースでの売上高は、5,775億円(対前期比3.8%減)となりました。利益面では、営業利益149億円(同13.2%増)、経常利益165億円(同16.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益137億円(同20.8%増)となりました。計画終盤で発生した新型コロナウイルス感染症の影響もあり、残念ながら、売上高・営業利益は、目標未達に終わりましたが、経常利益・親会社株主に帰属する当期純利益は、目標値を上回ることができました。また、全ての利益は過去最高を達成いたしました。

 定性面では、「成長が見込める市場・未開拓分野への注力」をはじめ6つの重点施策を掲げ、企業価値向上に向けグループ全社で取り組んでまいりました。自動車分野への注力や財務体質の強化などでは、期待したとおりの進展がありましたが、ライフサイエンス・医療分野の取り組みなどは想定どおりに進まず、今後へ課題を残す結果となりました。

 そして、当社グループは、新たな3カ年の中期経営計画「New Challenge 2023」(略称NC2023)」を2022年3月期よりスタートいたしました。このNC2023は、2030年頃の当社グループのありたい姿である長期ビジョン「IK Vision 2030」をめざす、NC2020に続く第2ステージと位置付けています。

 定量面では、期間中の3カ年で、NC2020の終盤で発生した新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行によるビジネスの遅れを取り戻し、最終年度となる2024年3月期に、売上高6,700億円、営業利益165億円、経常利益170億円、親会社株主に帰属する当期純利益160億円の達成をめざします。

 定性面では、情報電子事業におけるFPD関連(※)や、合成樹脂事業においてコンパウンド製造加工機能を武器に拡大が続いている自動車関連などの主力ビジネスをさらに深掘りしていきます。

 また環境負荷低減商材の拡充を図るとともに、NC2020においても重点分野としていた新エネルギー分野、食品・農業分野、ライフサイエンス分野など、将来の成長が見込める市場に引き続き注力します。当社グループの強みをいかせる案件に積極的に投資を行い、確実な収益化に向けて進めてまいります。

 ポスト・パンデミックの世界がどのような変化を遂げていくのかを見通すことは容易ではありません。しかし、当社グループの商社機能を基本としたビジネスモデルに変わりはなく、環境の変化に対応しつつ、NC2023の主要重点施策を着実に実行していくことにより、収益力を一層強化し、継続的な企業価値向上に努めてまいります。

 株主の皆様におかれましては、引き続き変わらぬご支援をよろしくお願い申し上げます。

(※)液晶や有機ELなどのフラットパネルディスプレイ

2021年7月
代表取締役社長 稲畑 勝太郎

ご参考

中期経営計画NC2020の達成状況

2021年3月期
NC2030目標 実績 達成率
売上高 7,300億円 5,775億円 79%
営業利益 155億円 149億円 97%
経常利益 160億円 165億円 103%
親会社株主に帰属する
当期純利益
120億円 137億円 115%
Net D/E レシオ 0.4以下 0.06 達成

長期ビジョンIK Vision 2030(2030年頃のありたい姿)

連結売上高1兆円以上、海外比率70%以上など

新中期経営計画NC2023

2022年3月期
見通し
2024年3月期
目標
売上高 6,000億円 6,700億円
営業利益 145億円 165億円
経常利益 150億円 170億円
親会社株主に帰属する
当期純利益
140億円 160億円
ROE - 8%以上
Net D/E レシオ - 0.3以下
自己資本比率 - 50%以上

【主要重点施策】

  1. 主力ビジネスのさらなる深掘りと成長分野への横展開
  2. 将来の成長が見込める市場への多面的な取り組みと確実な収益化
  3. 将来の成長に向けた投資の積極化
  4. グローバルな経営情報インフラの一層の高度化
  5. 保有資産の継続的見直しと資金・資産のさらなる効率化
  6. 人的資本活用に向けた取り組みの強化

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