株主・投資家の
皆さまへ
株主・投資家の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
当社グループは、2030年頃のありたい姿である長期ビジョン『IK Vision 2030』の達成に向けた中期経営計画の第3ステージとして、2027年3月期を最終年度とする3カ年の中期経営計画『New Challenge 2026(NC2026)』を推進しており、2026年3月期はその2年目でした。
定量面では、『NC2026』2年目の計画に対して、売上高は未達となりましたが、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は計画を達成しました。また、営業利益は6期連続、経常利益は2期連続で過去最高を更新することができました。
定性面では、合成樹脂事業が、自動車やOAなど各分野向けで、総じて堅調に推移しました。一方、情報電子事業は、フラットパネルディスプレイ(FPD)関連ビジネスはパネルメーカーが稼働調整に入り、再生可能エネルギー関連ビジネスは、事業環境の悪化により、目標を下回って推移しています。化学品事業、生活産業事業は概ね順調に進捗しました。
『NC2026』のメインテーマである「投資の積極化による成長の加速」については、2026年3月期は大きな投資案件はありませんでしたが、バイオマス発電関連や自動車部品用原料、食品関連など注力している分野で、将来の成長に向けた事業投資を着実に実施しました。また、近年M&Aによって子会社化した3社(ノバセル、大五通商、佐藤園)は順調に収益貢献しており、今後のシナジーの早期発現に向けた取り組みを進めています。
『NC2026』最終年度となる2027年3月期の業績につきましては、売上高8,900億円、営業利益275億円、経常利益275億円、親会社株主に帰属する当期純利益210億円を予想しております。
世界経済は、中東情勢の悪化により、ナフサ由来原料の調達難や価格高騰、またそれに伴う企業業績悪化や消費低迷による景気悪化が懸念され、グローバルで樹脂や化学素材を取り扱う当社グループを取り巻く環境は非常に不透明な状況です。
しかし、このような状況でこそ、当社グループの商社機能を基本としたビジネスモデルの強みや現場における調達力の発揮に努め、環境変化に適切かつ迅速に対応しながら、『NC2026』の目標達成に向けて、グループ全社で各戦略に取り組んでまいります。
株主の皆様におかれましては、引き続き変わらぬご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

ご参考
中期経営計画「NC2026」の概要
定量目標
| 2027年3月期 | |
|---|---|
| 売上高 | 9,500億円 |
| 営業利益 | 270億円 |
| 経常利益 | 260億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 190億円 |
| ROE | 10%以上 |
| ネットD/Eレシオ | 0.5倍以下 |
| 自己資本比率 | 概ね50%前後 |
※想定為替レート:145.00円/USD
全社成長戦略
| 長期ビジョン | 戦略 |
|---|---|
| 連結売上高1兆円以上 |
手段:投資の積極化による収益拡大 事業領域:環境関連ビジネス、食品等生活産業ビジネスの拡大 |
| 複合機能の高度化 | 複合機能(特に製造・物流)強化による差別化・収益性向上 |
| 事業ポートフォリオ |
主要セグメント(合成樹脂・情報電子)の深耕 主要セグメントに並ぶ収益の柱の確立 |
| 海外比率70%以上 |
成長エリア(従来のアジア拠点に加え、特にインド、メキシコなど米州)の深耕 未開拓エリア(東欧等)への進出 |
経営基盤戦略
| 経営基盤 | 戦略 |
|---|---|
| 財務 |
資本効率のさらなる向上と累進配当を始めとする株主還元の重視 「資本コストや株価を意識した経営」の実践 (PBR1倍を常態的に超える株価水準の早期達成) |
| サステナビリティ |
全社推進の土台となるサステナビリティマネジメントの整備: マテリアリティに沿った戦略とKPI・目標の設定およびモニタリング |
| デジタル戦略 | 経営情報インフラの高度化とグループ全体のセキュリティ強化 |
