代表取締役社長 稲畑 勝太郎

株主・投資家の
皆さまへ

 株主・投資家の皆様には、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 当社グループは、2030年頃の在りたい姿である長期ビジョン『IK Vision 2030』の実現に向けた第3ステージとして、2024年4月より3カ年の新中期経営計画『New Challenge 2026(NC2026)』をスタートしています。
NC2026では、前中期経営計画であるNC2023からさらに成長に軸足を移し、“投資による成長の加速”をメインテーマとしました。具体的な戦略については、全社、各セグメントの「成長戦略」と、それを支える「経営基盤戦略」(財務戦略・サステナビリティ戦略・デジタル戦略)に分類して整理しました。
 成長戦略としては、成長に向けた投資を積極的に実施していくことで、さらなる収益の拡大や利益率の向上を目指します。対象として、再生可能エネルギーやリサイクルといった環境関連、自動車関連、食品などの領域でビジネスを拡大していきます。
 経営基盤戦略としては、財務戦略のなかで「PBR1倍を常態的に超える株価水準の早期達成」を掲げました。「資本コストや株価を意識した経営」の実践により、早期の達成を目指していきます。
 また、サステナビリティ戦略として、2022年6月に特定したマテリアリティ(経営の重要課題)に対処すべく、「サステナビリティ中期計画」を新たに策定しました。NC2026と同じ3カ年の目標を設定し、2050年度カーボンニュートラルの達成に向けた温室効果ガス削減や、人的資本の育成・強化といった施策に取り組んでいきます。
 これらの戦略を着実に実行していくことにより、2027年3月期に売上高9,500億円、営業利益270億円の達成を目指してまいります。

 株主の皆様におかれましては、引き続き変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2024年7月
代表取締役社長
代表取締役社長 稲畑 勝太郎

ご参考

新中期経営計画「NC2026」の概要

定量目標

2027年3月期
売上高 9,500億円
営業利益 270億円
経常利益 260億円
親会社株主に帰属する当期純利益 190億円
ROE 10%以上
ネットD/Eレシオ 0.5倍以下
自己資本比率 概ね50%前後

※想定為替レート:145.00円/USD

全社成長戦略

長期ビジョン 戦略
連結売上高1兆円以上 手段:投資の積極化による収益拡大
事業領域:環境関連ビジネス、食品等生活産業ビジネスの拡大
複合機能の高度化 複合機能(特に製造・物流)強化による差別化・収益性向上
事業ポートフォリオ 主要セグメント(合成樹脂・情報電子)の深耕
主要セグメントに並ぶ収益の柱の確立
海外比率70%以上 成長エリア(従来のアジア拠点に加え、特にインド、メキシコなど米州)の深耕
未開拓エリア(東欧等)への進出

経営基盤戦略

経営基盤 戦略
財務 資本効率のさらなる向上と累進配当を始めとする株主還元の重視
「資本コストや株価を意識した経営」の実践
(PBR1倍を常態的に超える株価水準の早期達成)
サステナビリティ 全社推進の土台となるサステナビリティマネジメントの整備:
マテリアリティに沿った戦略とKPI・目標の設定およびモニタリング
デジタル戦略 経営情報インフラの高度化とグループ全体のセキュリティ強化

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