2026年6月15日

プロファイル

稲畑産業株式会社は、情報電子事業と合成樹脂事業を柱とし、化学品、生活産業の4つの事業分野を手がける商社。海外19カ国約70拠点において事業を展開しており、海外売上高比率は50%超。高度な専門知識を生かし、企画提案、ロジスティックス、製造・加工機能などを駆使して、グローバルに対応できる商社として、多様な顧客ニーズに応えている。
アジアを中心に製造加工拠点を持ち、顧客と密接にかかわることで、新商品の開発情報やマーケットのトレンドを早く掴むことが可能となり、商社ビジネス(trading)の拡大につなげる戦略を取っている。

2025年3月期セグメント別売上高・営業利益
(2026年3月期)

株式情報

(2026年6月12日)
株価
¥3,845-
時価総額(百万円)
¥206,530-
ROE(26/3期)
9.3%
ネット D/E レシオ
(26/3期)
0.06倍
配当利回り(27/3期)
3.7%

稲畑産業の強み 

■歴史・顧客基盤・人的資本

  • 歴史と顧客基盤:創業1890年。130年以上の業歴を通じて、約10,000社におよぶ強固な顧客基盤を構築
  • 顧客密着型の営業体制:化学品専門商社として、高い専門性とグローバルな情報網を有し、顧客の海外展開ニーズなどに対してタイムリーでキメ細かい対応が可能
  • 付加価値の提供:多品種少量製造やVendor Managed Inventory機能などの付加価値提供により、他の商社に対して差別化

■アジアにおける強固な事業基盤

  • グローバル19カ国70拠点のうち、日本を除くアジアに12カ国60拠点を展開し、連結総従業員数の60%となる約2,800人を配置
  • 東南アジア:業界トップレベルの生産力を有するコンパウンド事業を差別化要素として合成樹脂事業を拡大
  • 北東アジア:フラットパネル材料や半導体関連・電池材料などを中心に、顧客層や取扱商材を順次増やして、情報電子事業を拡大

投資ハイライト

営業利益は6期連続(21/3~26/3期)、過去最高を更新

26/3期は、情報電子事業が減収減益だったものの、他の3事業は増収増益。化学品事業では自動車用原料と塗料・インキ・接着剤関連の販売が増加。生活産業事業では米国市場向け食品関連の収益が改善し、大幅に増益となった。
最終年度の27/3期は売上高8,900億円、営業利益275億円の見通し。

中期経営計画「New Challenge 2026」

■長期ビジョン「IK Vision 2030」で掲げている売上高1兆円以上を目指す第3ステージ、『New Challenge 2026』(NC2026)を推進中。

■安定した財務基盤を生かし、「投資の積極化による成長の加速」をメインテーマとし、半導体関連や自動車関連、食品関連に経営資源を重点投下していく。

■NC2026期間中に実施したM&A案件は順調に収益貢献しており、今後のシナジーの早期発現に努める。(M&A3件による単年の収益貢献額:売上高270億円程度、営業利益19億円程度)

株主還元の基本方針

■2027年3月期より一部変更

累進配当、総還元性向に加えて、株主資本の水準を踏まえて利益成長の成果を適切に分配する姿勢を明確にするため、DOE*(株主資本配当率)を導入。(下線部は変更点)


  • 配当総額についてDOE4~4.5%を目安とする
  • ②累進配当
  • ③各年度の総還元性向は50%以上を原則とする
  • ※1株当たり配当金 26/3期(実績)年間128円(中間63円、期末65円)
            27/3期(計画)年間143円(中間70円、期末73円)
  • *DOE(株主資本配当率)=配当総額÷株主資本×100(%)
業績