2024年8月28日

プロファイル

稲畑産業株式会社は、情報電子事業と合成樹脂事業を柱とし、化学品、生活産業の4つの事業分野を手がける商社。アジアを中心に海外19カ国約70拠点において事業を展開している。高度な専門知識を生かし、企画提案、ロジスティックス、製造・加工機能などを駆使して、グローバルに対応できる商社として、多様な顧客ニーズに応えている。
アジアを中心に製造加工拠点を持ち、顧客と密接にかかわることで、新商品の開発情報やマーケットのトレンドを早く掴むことが可能となり、商社ビジネス(trading)の拡大につなげる戦略を取っている。

2023年3月期セグメント別売上高・営業利益
(2024年3月期)
株価推移(2021年7月1日-2023年8月18日)

株式情報

(2024年7月31日)
株価
¥3,375-
発行済み株式数
54,714,127-
時価総額(百万円)
¥184,660-
ROE(24/3期)
10.5%-
Net D/E ratio
(24/3期)
0.06倍-

稲畑産業の強み 

■歴史・顧客基盤・人的資本

  • 歴史と顧客基盤:創業1890年。130年以上の業歴を通じて、約10,000社におよぶ強固な顧客基盤を構築
  • 顧客密着型の営業体制:化学品専門商社として、高い専門性とグローバルな情報網を有し、顧客の海外展開ニーズなどに対してタイムリーでキメ細かい対応が可能
  • 付加価値の提供:多品種少量製造やVendor Managed Inventory機能などの付加価値提供により、他の商社に対して差別化

■アジアにおける強固な事業基盤

  • グローバル19カ国70拠点のうち、日本を除くアジアに11カ国56拠点を展開し、連結総従業員数の64%となる約3,000人を配置
  • 東南アジア:業界トップレベルの生産力を有するコンパウンド事業を差別化要素として合成樹脂事業を拡大
  • 北東アジア:フラットパネルディスプレイ材料を中心に、顧客層や取扱商材を順次増やして、情報電子事業を拡大

投資ハイライト

3期連続、売上高・営業利益は過去最高を更新

前中期経営計画「NC2023」では、業績水準を大きく向上させた。24/3期は、M&Aによる新規連結や円安の効果等もあり、売上高7,660億円、営業利益225億円と、3期連続で売上高、営業利益とも過去最高を更新。長期ビジョン「IK Vision 2030」では売上高10,000億円を目指す。
※21/3期実績:売上高5,775億円、営業利益149億円

新中期経営計画について

■新中期経営計画「New Challenge 2026」をスタート

M&A等投資の積極化による成長の加速をメインテーマとする。環境関連(再エネ、リサイクル)、自動車関連(NEV向けや電池)や食品関連に経営資源を重点投下していく。最終年度の27/3期は売上高9,500億円、営業利益270億円を目標とする。

■「NC2026」における株主還元の基本方針

  • ①累進配当
  • ②総還元性向の目安としては概ね50%程度
  • ※25/3期の1株当たり配当金(計画)
    年間125円(中間予想60円、期末予想65円)
業績