2017年11月14日修正

プロファイル

稲畑産業株式会社は、情報電子事業と合成樹脂事業を柱とし、化学品、生活産業、住環境の5つの事業分野を手がける専門商社。世界18カ国約60拠点において事業を展開している。高度な専門知識を活かし、企画提案、ロジスティックス、製造・加工機能など、グローバルに対応できる専門商社として、多様な顧客ニーズに応えている。アジアを中心に製造加工拠点を持ち、顧客と密接にかかわることで、新商品の開発情報やマーケットのトレンドを早く掴むことが可能となり、商社ビジネス(trading)の拡大につなげる戦略を取っている。

2017年3月期セグメント別売上高・営業利益
(2017年3月期)
株価推移(2016年6月1日-2017年7月26日)

株式情報

(2017年7月26日)
株価
¥1,540-
発行済み株式数
63,499,227-
時価総額(百万円)
¥97,789-

投資ハイライト

17/3期は売上高・全利益で過去最高値を更新

円高の影響はあったものの、主力ビジネスの好調により売上高・全利益において過去最高値を更新。情報電子事業は北東アジアで液晶関連が伸長し、合成樹脂事業は自動車関連における販売が好調であった。2017年3月期が最終年度であった3ヵ年中期計画では、重点施策のひとつである「成長が見込める市場・未開拓分野への注力」において、自動車分野のグローバルユーザー向けに樹脂の販売が拡大し、また、「海外事業の更なる拡大と深化」では、特に中国において非日系企業との取引が拡大した。これらを背景に、営業利益・経常利益で中計目標値を達成するに至った。

新中期経営計画「New Challenge 2020」(NC2020)

10~15年後のありたい姿である長期ビジョンを策定し、「商社機能を基本としつつも、製造・物流・ファイナンス等の複合的な機能の一層の高度化を図る」と定めた。その達成に向けた最初の4ヵ年の新中期経営計画 NC2020を今期(2018年3月期)からスタート。重点分野である自動車、ライフサイエンス・医療、環境・エネルギー、農業を含む食品分野へ注力する。

合成樹脂事業:

自動車分野へ更に注力する。グローバル重点ユーザーへの拡販やメキシコのコンパウンド製造拠点を武器に、さらなる拡販を目指す。

情報電子事業:

液晶部材や複写機・プリンター関連部材で収益を維持しながら、太陽電池・リチウムイオン電池関連を伸ばしていく。

株主への利益還元方針に変更はなく、総還元性向30~35%を目安とする。2018年3月期の配当金は1株あたり40円を予定。

NC2020の重点施策

1. 海外事業のさらなる拡大と深化
2. 成長が見込める市場・未開拓分野への注力
・ 自動車、ライフサイエンス・医療、環境・エネルギー分野へ引き続き注力
・ 農業を含む食品分野への新たな展開
3. グローバルな経営情報インフラの高度化
・ グループ全体最適の徹底
・ 海外事業のマネジメントの高度化と標準化
4. 商社ビジネス拡大に向けた投資の積極化
・ 商社ビジネス拡大を主たる目的としたマイノリティ投資の実施
・ リスク・金額を限定したマジョリティー投資の検討
5. 保有資産の継続的な見直しと財務体質の強化
6. グローバル人財マネジメントの確立
NC2020の重点施策

コーポレート・ガバナンスの更なる強化

2015年より、指名・報酬委員会(任意)を設置。3回目となる18/3期の取締役会評価は外部評価を予定。