2018年8月22日更新

プロファイル

稲畑産業株式会社は、情報電子事業と合成樹脂事業を柱とし、化学品、生活産業、住環境の5つの事業分野を手がける商社。世界18カ国約60拠点において事業を展開している。高度な専門知識を生かし、企画提案、ロジスティックス、製造・加工機能などを駆使して、グローバルに対応できる商社として、多様な顧客ニーズに応えている。
アジアを中心に製造加工拠点を持ち、顧客と密接にかかわることで、新商品の開発情報やマーケットのトレンドを早く掴むことが可能となり、商社ビジネス(trading)の拡大につなげる戦略を取っている。

2017年3月期セグメント別売上高・営業利益
(2018年3月期)
株価推移(2016年6月1日-2017年7月26日)

株式情報

(2018年7月31日)
株価
¥1,645-
発行済み株式数
63,499,227-
時価総額(百万円)
¥104,456-

投資ハイライト

18/3期は過去最高の売上高となったが、利益面では貸倒引当金計上により計画未達

中期計画1年目の18/3期は、円安の効果や主に合成樹脂事業の好調により、売上高は過去最高値を更新。一方利益面では、欧州子会社における太陽電池関連事業や、中東向けインフラ関連の債権に対する貸倒引当金計上により、計画未達となった。合成樹脂事業は、注力分野である自動車関連をはじめ全般的に販売が好調。7カ国8拠点に展開する樹脂コンパウンド事業を足掛かりとして、グローバルに部品メーカーとの取引が拡大している。情報電子事業は、太陽電池関連で大幅な計画見直しが必要となったものの、主力の液晶関連は偏光板原料の販売を中心に堅調であった。

中期経営計画「New Challenge 2020」(NC2020)

4カ年の中期経営計画 NC2020(最終年度21/3期)については、重点分野である自動車、ライフサイエンス・医療、環境・エネルギー、農業を含む食品分野へ注力する。

合成樹脂事業:

自動車分野のシェア拡大に注力する。グローバル重点ユーザーへの拡販や、メキシコのコンパウンド製造拠点を武器に、北米地域でのビジネス拡大を目指す。

情報電子事業:

NC2020期間中、液晶関連は緩やかな成長が続くと想定、引き続き主戦場である中国市場においてシェア獲得を目指す。複写機・プリンター関連で収益を維持しながら、LED関連や新たなエネルギー関連のビジネス育成を進める。

株主への利益還元方針は引き続き総還元性向30~35%目安とする。2019年3月期の配当金は1株あたり45円を予定。

NC2020の重点施策

1. 海外事業のさらなる拡大と深化
2. 成長が見込める市場・未開拓分野への注力
・ 自動車、ライフサイエンス・医療、環境・エネルギー分野へ引き続き注力
・ 農業を含む食品分野への新たな展開
3. グローバルな経営情報インフラの高度化
・ グループ全体最適の徹底
・ 海外事業のマネジメントの高度化と標準化
4. 商社ビジネス拡大に向けた投資の積極化
・ 商社ビジネス拡大を主たる目的としたマイノリティー投資の実施
・ リスク・金額を限定したマジョリティー投資の検討
5. 保有資産の継続的な見直しと財務体質の強化
6. グローバル人財マネジメントの確立
NC2020の重点施策

コーポレート・ガバナンスの更なる強化

2015年より、指名・報酬委員会(任意)を設置。18/3期の取締役会評価は外部評価を実施し、評価結果と今後の対応を開示。