稲畑産業株式会社（本社：大阪、稲畑武雄社長）は同社の稲畑勝雄会長が２０日、ポルトガル共和国政府からエンリケ王子勲章グランデ・オフィシャル章を授与されたことを明らかにした。グランデ・オフィシャル章は、エンリケ王子勲章の中でも外国人に与えられるものとしては最高位で、１９７３年から在大阪ポルトガル共和国名誉領事を、また１９９４年から大阪日本ポルトガル協会会長をそれぞれ務める稲畑会長の経済・文化交流面での功績が評価された。

「エンリケ王子勲章は、大航海時代の先駆者として知られ、航海王子と称されたポルトガルのエンリケ王子（１３９４～１４６０年）没後５００周年を記念して１９６０年に制定されたもので、ポルトガルの文化、知識、歴史と価値観の普及に尽力した人物などに授与される。なお、エンリケ王子勲章グランデ・オフィシャル章の受章は、日本人としては珍しく、最近では澄田智氏・日本銀行総裁（受章時）と若杉和夫氏・三菱電機常務取締役（受章時）が受章している。

稲畑産業の創業者、稲畑勝太郎が１９２０年に在京都ポルトガル共和国名誉副領事に、また２代目社長の稲畑太郎も１９３２年に在大阪同名誉副領事に任命されるなど、稲畑産業とポルトガルとの関係は深く、稲畑勝雄会長はこれまでも１９８４年

大阪市内のホテルで開かれた伝達式でマヌエル・ジェルヴァズィオ・デ・アルメイダ・レイテ駐日ポルトガル大使からエンリケ王子勲章を贈られた稲畑会長は、｢大変光栄に思っている。これからも微力ながら両国の経済・文化の交流に尽力したい｣と話している。

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