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海外駐在員レポート

メキシコ国旗

MEXICOメキシコ

荒井 拓馬

荒井 拓馬ARAI TAKUMA

所属:
Inabata Mexico, S.A. de C.V.
 

2018年キャリア入社/国際情報学部卒

  • 2018年1月
    Inabata India Private Ltd.に入社
  • 2019年12月
    合成樹脂第一本部へ異動
  • 2022年2月
    Inabata Mexico, S.A. de C.V.へ出向

現地での仕事やミッション

日系企業が多く進出するメキシコ中部・ケレタロに当社はあり、自動車マーケットに向けた合成樹脂や化学品の営業を担当しています。私は合成樹脂部門の出身ですが、出身部門と異なる商売に携われるのも海外駐在のメリットだと思います。現在、アメリカでの物価高や労働力不足、米中貿易摩擦などを背景に隣国メキシコへの企業進出が活発化しており、中国・韓国系企業など非日系企業との取引も徐々に増加しています。それを踏まえて直近のミッションは、日系・非日系を問わず取引を拡大すること。そしてメキシコ人スタッフの営業サポートがメインになります。

海外ならではの商売の面白さや難しさ

入社時からインド人やメキシコ人といったナショナルスタッフと一緒に働いてきました。彼らは私が困難な局面に立たされた時も問題解決に向けて前向きに取り組んでくれ、その度に関係性が深まり、組織全体の繋がりも強くなったと感じます。その一方で、国による文化や考え方の違いから意見が衝突することもあり、その時は日本の常識を押し付けず、そのつど彼らの意見を聞いた上で物事を進めてきました。こういった議論の際にもはっきりと自分の意見を言えることは、日本人が学ばなければいけない部分だと感じます。当然、ナショナルスタッフのサポートなしではよい仕事はできませんので、社内の良好な関係づくりは海外で仕事をする上で大切なことの一つです。

現地での印象的なエピソード

インドでの勤務時代、プラスチック成型のための大型機械を日本からインドの顧客へ販売したことがあります。船で輸送し、顧客の工場まで陸路で運んだのですが、インドは未舗装の道路が多いためかコンテナ内で機械が転倒していたことが発覚し、大問題に。緊急で代替品を手配することになり、結果的には空輸できたことで大きな影響は出さずに済みましたが、当時は顧客からのプレッシャーや仕入先の機械メーカーとの調整もあり、逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。しかし、逃げずに対応し、最終的には顧客からも感謝されたことは一生の思い出です。

今後稲畑産業でチャレンジしたいこと

稲畑メキシコでは合成樹脂や化学品の商売がメインですが、これらは過去の諸先輩方が取引をスタートさせた商材です。メキシコはまだまだ伸びゆく市場なので、今後は自分自身で新しい商材や客先を見つけ、新規取引に繋げていければと思っています。さらに稲畑メキシコでは、同じスペイン語圏で今後成長が見込まれるコロンビアの市場開拓も進めています。駐在先国に加え周辺国の状況を理解しながら知見を深め、取引拡大に貢献していきたいです。

\ 現地での休日ごし /

長期休暇は妻と国内外の旅行を楽しんでいます。先日はパナマ共和国を旅行し、貿易の要所であるパナマ運河を観光しました。間近で巨大なコンテナ船を見ることができ、その大きさに圧倒されました。普段仕事をしていてもコンテナを見る機会は意外にないので、実際に見るとワクワクしますね。