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海外駐在員レポート

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林 邦裕

林 邦裕HAYASHI KUNIHIRO

所属:
 
広州稲畑産業貿易有限公司

2015年入社/法学部卒

  • 2015年4月
    合成樹脂第一本部に配属
  • 2021年7月
    広州稲畑産業貿易有限公司に出向

現地での仕事やミッション

中国の中でも華南地区は日系の主要自動車メーカーが海外進出しており、それに関連する自動車部品メーカーもこの地に多く進出しています。私はそういった日系自動車メーカーの関連企業へ樹脂をはじめとする化学品の営業販売を行うとともに、広州稲畑産業という会社全体のマネジメント業務も兼任しています。また中国国内で成長著しい中国化学メーカーの発掘と関係強化も重要な役割の一つです。日系企業がかつてそうであったように、中国企業が東南アジア諸国をはじめとする各国へさらに海外進出していく時代となる中で、今後当社は他の稲畑産業の海外拠点へビジネスの橋渡しをするという重要な役割が求められると考えます。中国国内で売上を上げるのはもちろんですが、それだけではなく稲畑産業グループ全体での売上に貢献することもより重要な仕事だと思っています。

海外ならではの商売の面白さや難しさ

現在の中国市場は実力をつけた中国系自動車メーカーや中国系化学メーカーが数多く台頭しています。その中で日系をはじめとする外資企業は地政学的な問題を鑑みても非常に厳しいビジネス環境下に置かれていますが、そんな逆境の中にあっても、新たに商売を作ることにやりがいを感じています。また日本とは異なり中国におけるビジネススピードの速さには日々驚かされています。それゆえ私たちも商売をしていく上で、スピーディであることと相手が今何を考えているのかをより意識して営業業務を行う必要があると感じています。そしてこれは万国共通だと思いますが、一番大事なのはやはり「人と人との繋がり(人間関係)」だとつくづく実感しています。

現地での印象的なエピソード

一番印象的だったのが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により中国国内の都市部でロックダウンが実施された時のことです。上海や深圳、広州など主要な都市が次々と封鎖されていく中でもお客様の工場は稼働しており、どのように原料供給を切らさずに物流対応していくかに悪戦苦闘する毎日でした。しかしながら社内外で緊急ミーティングを日々行い真摯に対応していった結果、1社も供給を切らすことなく大きな迷惑をかけずにすんだことは業績以上に大きな成果になったと自負しています。その時の稲畑産業グループの誠実な対応と信頼が今の商売に生きているのだと強く感じます。

今後稲畑産業でチャレンジしたいこと

中国駐在時に得られた日系・中国系を問わずあらゆる人脈を最大限に活かし、これまでのビジネスモデルにとらわれない新たなビジネスを創出したいと思っています。また駐在して初めて分かった日系ならではの強みを活かし、海外企業ではできないような"日系ブランド"、出来うるなら"稲畑ブランド"の製品を作り出し世の中に出していければとも強く思います。その一方で中国企業の強みを活かした製品を国内外へ展開することも積極的に図っていきたいと思っています。

\ 現地での休日ごし /

身体を動かすことが好きなので、ランニングやゴルフ、そして日本人駐在員で作る草野球チームに参加しています。毎年複数チームが参加する「中国華南リーグ」が催され、試合後は反省会と称した"飲み会"が恒例です(笑)。また妻とは広州や深圳、香港でグルメ巡りも。広東料理はもちろんイタリアンや韓国料理、メキシカンなど様々なお店がありますが、やっぱり一番は和食と日本酒です!