稲畑のおしごと

商材も仕事も、
限界ナシ。

日常のここにも、
そこにも「稲畑」。

私たちが過ごす日常のあらゆるところに、
かくれ「稲畑」が存在している。
稲畑の仕事の広がりと稲畑が生み出す
価値について紹介しよう。

コーヒーの蓋薬プリンタースマホ健在ソーラーパネルエビブルーベリー車の部品タイヤ塗料洗剤
毎日使っているモノ多い!!

「鉛筆から、ロケットまで」とは、商社のかかわる仕事領域の幅広さを表した言葉。 この言葉の表す通り、稲畑のかかわる領域も多岐にわたり、日常生活のあらゆるところにかくれ「稲畑」が存在している。
例えば、君の今日のごはんだって、さっきまでいじっていたスマートフォンだって、街を走っている車だって、どこかに稲畑がかかわっているかもしれない。 商社は、何か商品をつくっているわけじゃない。 でも、あらゆるものの取引にかかわり、そこに新たな価値をプラスして、世界規模のネットワークでビジネスを大きく広げていく。 つまりこの世にモノがある限り、稲畑の仕事はどこまでも広がっていく。 無限の可能性があるのだ。


つくるのは、モノじゃなく、価値。

物流数百個にのぼる原材料を、すべてお任せ。

「Vendor-managed Inventory」略して「VMI」。 これは、お客様の製造計画(何ヶ月後に、どのアイテムをどれだけつくるか)を聞いて、それに対して「いまの在庫の量」「いま注文している量」「いま運んでいる量」を把握したうえで「追加発注量」を算出し、Just in timeで納入するサービスのことだ。 在庫管理は商社の基本だが、個々の会社専用にVMIシステムを開発するきめ細やかな対応は稲畑ならでは。 徹底的にお客様本位の視点に立つことこそ稲畑の価値である。

在庫管理
商社の価値ひとつ

数百個以上ある原材料の品目に対して、加工にかかる日数や移動日数を想定して原料の発注量を計算するのは大変…。

VMIなら、製造日数も原料の納期調整も全部稲畑が対応してくれる!

メーカーは、本来のモノづくりに専念できる!

つくらないけどモノづくりを支えるのが商社!!

命にかかわる仕事、
それを担う責任。

稲畑と医薬品との歴史は古く、戦前まで遡る。 現在はフランス子会社の製造加工機能も武器に、様々な製薬会社へ中間体・原体の提供を行う。 医薬品の製造・開発領域における稲畑の基本的な役割は、原材料を一括で調達し、原料としての最終製品まで加工すること。 医薬品は、一つの製品につき20種類以上の原材料が必要であるため、これをメーカーが担うとなると、とても大変だからだ。 また、どの領域に対してもプロを有する稲畑は、薬剤師のいる専門部署を備え、資格を持っていないとできない原薬の輸入などもカバーしている。 原料が原因で医薬品の欠品が発生しそうなときには、それを防ぐためにあらゆる調整を行い、当局に働きかけて全国の医療機関に注意を促すこともある。 医薬品の欠品は命に直結。 だからこそ、しっかりとフォローまで請け負うのも提供価値の一つだ。


稲畑、ここまで
やっちゃうぜ!

幅広い商人の仕事。
これはあくまで社員個人の一例だが、
「そこまでやるの?」
ということもあるらしい。

あまりの早さに、
銀行からツッコミ。

ドイツ出張中の夜中に銀行から新規案件相談の電話。 「いまドイツなので、明後日帰国してすぐ行きます。」と伝えたら、銀行の担当者は電話口で「本気ですか!?」と驚き半分、呆れ半分。 帰国に半日かかるので、移動時間で部下と協力しながら関係のある会社にヒアリング、自分の持っていた情報とも合わせて、お客様の課題を推測し、提案資料を作成したところ、お客様の課題にドンピシャ、そのまま採用! ドイツと日本をまたいだトータル3日間の出来事に、銀行側も思わず「解決、早すぎません?」

あなたのためなら、
ガイドも通訳も。

海外視察に来られるお客様には、大事な仕事の合間に少し羽を伸ばしたい、と思う方も少なくはない。 そんなときに頼りにされるのが、現地を知り尽くした駐在員たち。 200店以上のお店リストが頭に入っている社員は、おつきあいのある社長から「美味しいお店、連れてって!」とお願いされることもしばしば。 そんな時はすぐ脳内サーチ、食事に限らずカラオケまで連れて行っちゃう。 社長が会話に困っていたら、通訳代わりにもなる。 「僕を楽しませてよ!」な無茶ブリにも、全力で応えちゃう。 同業者から「そこまでやらなくてもいいんじゃない?」と言われても、だって、大事なお客様だから。 これも一つの愛敬精神だ。

接待力すごい!!できるかなぁ…?

一歩先を行く、先回り力。

ビジネスの場では、スピーディーな対応がいつも求められる。 「打ち合わせの翌日には、すでにサンプル手配の注文書が配信されている」など、稲畑の早さは同業者にも驚かれるが、社員にとってはそんなの当たり前。 そこからもう一歩踏み込んで「お客様が読みやすいよう、英訳だけでなく中国語訳もしておく」「お取引先の資料も一緒につくってしまう」など、単なる早さじゃなく、相手のして欲しいことを先回りするのが、稲畑の早さの真骨頂なのだ。

はみだしコラム その2プラスチックに
混ぜるのは、愛。

稲畑産業の主力事業のひとつである合成樹脂事業の特徴に「樹脂コンパウンド機能」がある。 製造加工拠点は世界7ヶ国7工場、生産量は年間18万トン以上。 これほどの生産規模を持つ商社は、稲畑以外には存在しない。 それはなぜか?

樹脂コンパウンド
プラスチックの原料を他の材料と混ぜて、着色と機能をもたせたもの → 用途に合わせて機能性をもたせるためにコンパウンドする(例:熱に強くするなど)
「最小ロットは1トンから!」…「25キロしかいらないんだよなぁ」

最小ロットが1トンと決まっていたら、
それ以上からしか注文できない。

稲畑なら
「稲畑なら現地に工場があるので対応できます!」

調色は2週間、お客様の使用見込みがあれば、
3週間〜1ヶ月で25キロから対応できる!

メリット

樹脂コンパウンド機能を持つ工場を海外に持っていることで、お客様の要望に合わせて生産や納期に細かく対応することができる。

デメリット

とても細かく地味な作業である。 莫大な利益が出るものではない。

つまり樹脂コンパウンド機能とは、他の商社が敬遠したくなるほど細かな対応が求められる泥臭い事業でもあるということだ。 稲畑があえてここに挑むベースには、稲畑の「愛・敬の精神」がある。 それは、相手を敬い、常に関心を持ち、深く知るということ。 商社は、右から左へとものを流すだけの仕事だと思われることもある。 が、稲畑は違う。 売らせてもらう側として、製品ができる過程を一つひとつ知り、取引先と深く継続的に向き合っていく。 それがお客様の信頼を得る商いのやり方であり、稲畑の哲学なのだ。
街に溢れる製品に、稲畑という名前が出ることはない。 けれども、その製造過程や携わる人々のことを深く知るからこそ、できるサポートがある。 自分たちがいなければこの製品は生まれなかったという誇りを持つことができる。 そんな、お客様への想いと仕事への誇りがよく表れた事業が、樹脂コンパウンド事業なのだ。

About Next
次は、商社が提供する価値の話。
つくるのは、モノじゃなく、価値なんです。
次は、ほんとにあった「そこまでやるの?」の話。
次は、稲畑の主力事業のひとつである
「合成樹脂事業」とその特徴について。
「稲畑のおしごと」をマスターしたら、
次は「稲畑の価値」もチェックしてみてくださいね。