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―120周年を迎えた今の心境についてお聞かせ下さい。

 120周年というのは、100周年と比べれば比較的小さな節目ですし、世の中には何百年と続いている会社があることを思えばささやかな歴史かもしれません。しかし、会社というものは単独では成り立たないもので、ここに至るまでに当社を支えてくださった取引先や株主の皆様、そして礎を築いて来られた当社の先輩方に心より感謝の意を表したいと思います。また、現役の我々にとって、会社の歴史や伝統は、守るだけではなく創るものであります。この節目を、新たな創造の第一歩にしたいとも考えています。

─社長ご自身は1989年に稲畑産業に入社して22年目を迎えられますが、これまでどのような業務に関わってこられたのですか。

 私は29歳まで銀行員として働いており、商社のことはよくわからないという状態で稲畑産業に入社しました。最初は化学品本部の塗料業界を担当する部署に配属されましたが、学生時代は文科系だったのでケミカルに関する知識はゼロ。3ヵ月間はとにかく分厚い塗料便覧を読み込む日々で、これがとにかく辛かったのを覚えています(笑)。ようやく担当先を任され、営業に出られるようになった時はホッとしたものです。
  2年9ヵ月この部署に所属し、その後は海外本部に移って2年間勤務しました。現在では海外との取引は各本部単位で行われていますが、当時は海外本部が一括して行っていました。次に合成樹脂第三本部に1年半勤務。さらに合成樹脂第二本部で約2年間の勤務を経て、合成樹脂部門の担当役員になりました。その後も管理部門の担当役員として人事総務や情報システム部門に関わるなど、当社の中では比較的幅広い業務を経験してきたと思います。

―社長に就任されたときはどんなお気持ちだったのですか。

 前社長が急逝され、まったく気持ちの準備ができていないままこの大役を果たすことになったので、私としては複雑な心境でした。
 前社長の功績の一つに、公開企業としての透明性や開示性がより厳しく求められる時代の流れにいち早く気付き、PR・IR体制の整備などを進めて来られたことが挙げられると思いますが、引き継いだ者として、まずこの流れを途切れさせることなく進めていこうと考えました。そのためにも、開示に耐えうる体制、今で言うところの内部統制システムの強化が必要だと考えました。また、当時は世界的な好景気にも支えられて、当社の海外ビジネスが急拡大している時期でもあったので、バックアップ体制を固めて、この勢いを支えていかねばならないとも考えていました。いずれにせよ、まずは「引き継ぐこと」で精一杯だった、というのが率直なところです。
  一方で、急速な拡大期や変革期には起こりがちなことですが、組織の求心力には課題を感じる部分があり、いずれこの部分に手を付けたいという思いもありました。

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